予防歯科とは |
「自分は歯医者は苦手で、毎日歯を磨いているからきっと大丈夫。 むし歯は出来てから治療しに歯科医院に行けば良い。 いつも仕事が忙しく歯が痛くなったら歯医者さんに行くが、今は別に不自由はしていないので放置している。しかし歯を失うのは嫌。 自分は口の中につめ物・かぶせ物が一杯あるが、子供には自分のような思いをさせたくない・・・。」 |
別に痛くないのに何故歯科医院に行く必要があるの、と思われます。 でも、歯を残して、健康で何でも食べれる生活を送りたいと思うのであれば、これからは歯科医院で、定期的に歯を残していくための予防が大切です。 後で後悔しないために、さっそく歯の予防に取り組みましょう。 |
歯みがきは毎日しているはずなのに、数年もすればまたむし歯が出来て歯科医院に行かなければならない。これを繰り返す・・・。 何か問題があると思われませんか? そうです、むし歯の原因は歯みがきだけではなく、お口の中にいるむし歯の細菌のはたらきによるもの、自分自身の歯をむし歯から守る防御力、日常での食事習慣によるものなど色んな要素が絡み合ってむし歯ができたり、できなかったりしているのです。 |
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当院で行っている予防活動 |
当院は2001年に、日本の歯科医療を良くしようとしている日本ヘルスケア歯科学会に入会しました。 |
@拡大鏡による精密診査 |
まず目で見ることは非常に大切です。 当院では拡大鏡(ルーペ)と呼ばれる拡大装置を使用し、虫歯の発見を行います。 |
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また、当院ではむし歯はスウェーデンのむし歯予防ガイドラインに沿って歯を削るか、予防できるかを判断し治療を行っています。 また、歯の内部(象牙質内部)におよぶやや深いむし歯でも、むやみに神経を抜かず、進行を抑制しながら行う治療法も取り入れています。 |
当院で指標としているスウェーデンのむし歯診査ガイドライン |
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A ダイアグノデントによる虫歯検査 |
目で見えない虫歯の発見にはダイアグノデントが威力を発揮します。レーザー光がむし歯の深さを測定する事により、数値としてむし歯の程度が分ります。これにより初期のむし歯や大きく進行したものまで早期発見することが可能です。 |
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B デジタル・レントゲンによる検査 |
歯と歯の間のむし歯や、深いむし歯の診断にはレントゲン撮影が威力を発揮します。デジタルレントゲン写真は、微細な部分のむし歯を発見することが可能であり、早期発見に非常に有効です。 |
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Cブラッシング法、フッ素塗布 |
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当院でむし歯予防を行う際には、患者様にはブラッシング法の習得をしていただきます。なぜなら、むし歯ができる原因はお口の中にいる細菌(歯垢)だからです。正しいブラッシング法によりお口の中の細菌を限りなく減らすことができれば、むし歯予防の効果は大きくなります。同時にデンタルフロスを使用するとさらに効果は高まります。専任の歯科衛生士により、患者様のお口にあったサイズの歯ブラシを使ってアドバイスします。 |
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さらに、フッ素を配合した歯磨き粉の使用はむし歯予防に特に有効です。フッ素イオンが歯の表面エナメル質に取り込まれることにより耐酸性を高め、むし歯菌の出す酸に抵抗できるからです。 以前は980ppmというごく低濃度のフッ素しか配合されていませんでしたが、2017年度より薬事法が改定となり1,450ppmまで引き上げられむし歯予防効果がさらに高まりました。担当歯科衛生士により正しい使用法をアドバイスさせていただきます。 (フッ素配合歯磨き粉にも種類があり、通常のむし歯予防用と、歯周病で露出した根面用では用途が異なります。) さらに、診療室では高濃度5,000ppmのフッ化物局所塗布が可能です。定期的に塗布されることをお勧めします。 |
※フッ素使用によるフッ化物の毒性や急性中毒が問題として取り上げられることがありますが、歯科医院では適性な濃度で正しい使用法を順守しているため安心してお使いいただけます。欧米諸国では、日本よりはるかにフッ化物濃度の高い5,000ppm歯磨き粉、25,400ppmフッ化物バーニッシュ塗布、水道水への適性濃度フッ化物添加が日常的に行われていますが、今日までそのような副作用は一切報告されず日本よりも高い予防成果を上げています。 |
Eカリグラムによるリスク診断 |
カリオグラムというカリエスリスク診断ソフトによりむし歯の原因となっている要素を総合的に分析します。予防大国スウェーデンで開発され、今後どのように改善していけば良いかの治療方針を立案するのに非常に効果的です。 特に乳歯が生えているお子様がこれから永久歯に生えかわり、生涯にわってむし歯のない歯をつくっていく上で効果的です。 |
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カリエスリスク診断ソフト カリオグラム カリオグラムを用いて むし歯の原因を調べ、患者さんにどう改善していけばいいか、ご一緒に考えていきます。 無料で行っています。 |