大阪市住吉区の歯科医院 中川歯科  【一般歯科・矯正歯科・小児歯科・予防歯科・インプラント・審美歯科他】
ホーム > 予防歯科


予防歯科

  予防歯科とは

「自分は歯医者は苦手で、毎日歯を磨いているからきっと大丈夫。
むし歯は出来てから治療しに歯科医院に行けば良い。
いつも仕事が忙しく歯が痛くなったら歯医者さんに行くが、今は別に不自由はしていないので放置している。しかし歯を失うのは嫌。
自分は口の中につめ物・かぶせ物が一杯あるが、子供には自分のような思いをさせたくない・・・。」

 


これらは患者さんから良く聞く言葉です。
要約しますと、歯は失いたくないが歯医者は行きたくないところ、痛くなったときにだけ治療にのみ行けば良いということです。または、歯の着色が気になるのでクリーニングだけやって欲しい、余計な治療はしないで欲しいといった患者様もいらっしゃいます。

 別に痛くないのに何故歯科医院に行く必要があるのか、と思われます。これはこれまでの日本における一般的な認識で、ごく普通の考え方でした。しかし、歯をこれから生涯美しい口元で健康で何でも食べれる生活を送りたいと思うのであれば、これは誤りであることに気づかれるでしょう。




 また、この30年間での日本でのむし歯、歯周病の疾病率、残存歯数の統計調査を行ったところ、欧米の予防先進国に比較し大きく差を付けられています。日本では平均寿命は延びましたが、歯を失って入れ歯を入れている高齢者の方が殆どです。予防先進国スウェーデンをはじめとする欧米諸国では、高齢者でも殆ど自分の歯が残っており入れ歯の方はごく少数しかいらっしゃいません。
 また残存歯の多い方ほど健康度が高く、年間の医療費が少なくて済んでいるというデータもあります。つまり、お口の中に何も問題がなくても歯科医院に通って予防を行った方が、自分の健康な歯でずっと生活することができ、治療に通うよりもずっと少ない医療費で生涯を過ごせるということです。外国の医療状況は日本人の私たちには関係ないと言えばそれまでですが、日本でも実際にそれと同じような事をされて成果を出されている地域があります。勿論、大阪でもそれは可能です。

 今後、日本人の歯に対する健康観をもっと高めていくことが課題であり、出来るところから少しずつ取り組んでいけば実現可能なことから、当院でも地域への予防歯科の啓蒙に全力で取り組んで行きたいと思います。

 むし歯予防カリオロジー(Cariology)とは

歯みがきは毎日しているはずなのに、数年もすればまたむし歯が出来て歯科医院に行かなければならない。これを繰り返す・・・。
何か問題があると思われませんか?
そうです、むし歯の原因は歯みがきだけではなく、お口の中にいるむし歯の細菌のはたらきによるもの、自分自身の歯をむし歯から守る防御力、日常での食事習慣によるものなど色んな要素が絡み合ってむし歯ができたり、できなかったりしているのです。




 むし歯予防を行っていく上で、まずこれらの要素が自分にどれだけ当てはまるか、正しく知ることがとても大切なのです。それによってむし歯の予防方法が、個人個人によって異なってくるからです。 

「カリエスリスク(むし歯リスク)」とは、あなたの歯が実際にどれだけむし歯にかかりやすいかのリスク、すなわち歯に脱灰(歯が溶けてくる)が起こるのか、あるいは脱灰に抵抗し再石灰化が起きるのか、といったお口の中のリスクのことです。当然、人によってリスクは大きく異なり、お口の中の衛生環境が少し悪いだけでむし歯が急激に進んでしまうハイリスクの方や、少々お口の衛生環境が悪くなっても簡単にむし歯にはなりにくいローリスクの方が存在します。
 ひと昔前の歯科医療は削ってつめてかぶせてのむし歯治療中心でしたが、根本のカリエスリスクが改善されていないことに気づいていないとまた新しいむし歯が再発してしまい、最後には歯がなくなってしまうのです。予防歯科ではまさしく、生涯にわたるカリエスリスクコントロールが必要なのです。

予防大国スウェーデン

 今から30年以上前、日本と同じように「むし歯の洪水時代」であったスウェーデンは国を挙げていち早く予防システムを取り入れ、その結果80歳で平均残存歯数は21本(28本中)を保持することを達成し、自分の歯で不自由なく食生活を送れる人が大多数を占めるに至りました。



 ここにスウェーデンが世界に誇る、ひとつの研究論文があります。

今から数十年前、スウェーデン カールスタッドのアクセルソン博士が予防の有効性を証明するために行った一大研究です。博士は自らの診療室の患者さんに30年間の長期にわたり予防メインテナンスを実践し続けました。(まだ予防という概念すらなかった時代から一度も中断することなく、30年間通い続けたのは驚くべきことです。)

その中でも、徹底した日頃のブラッシング法の実践、定期的なフッ素塗布、食生活指導、歯周病リスクコントロール等による予防処置が身を結んだ結果、30年間通い続けた50〜60代の患者さんの80%以上が歯を一本も失わなかったという結果となりました。つまり、予防メンテナンスに通い続け歯を失わないための自己努力をし続ければ、歳をとっても歯を残すことは十分可能というわけです。(決して、老化が原因で歯が抜けたり欠けたりするわけではありません。)


 同じ時期にスウェーデンでは様々な大学でむし歯を作らないために、政府主導による国家規模の研究が日夜続けられました。その中でも当時のマルメ大学 ダグラス・ブラッタール教授は、むし歯ができる原因・メカニズムを探求し、むし歯を予防する有効な方法と、むし歯ができてもすぐに治療はしないでリスクコントロールをすることで、それ以上むし歯が大きくならないようにすることを念頭に置いた、カリオロジー(むし歯学)という学問を確立するのに多大な貢献をしました。(本来、むし歯を削ってつめる材料や技法を研究する講座で、作らないための方法を考え出したことはものすごいことです。)

 このカリオロジーという学問が予防歯科のスタンダードとなり、現在、世界中でむし歯を減らす大きな成果を上げるに至りました。



Malmö University, Sweden Douglas.Bratthall



 反面、むし歯を削って治すことだけに突き進みなぜむし歯になるのか考えなかった日本は、今日になっても充分な予防制度が確立されず、先進国であるにもかかわらず欧米諸国のような高い水準の予防レベルには至りませんでした。現在、日本では徐々にむし歯の数は減少しているとは言え、残念ながら80歳で20本残そうという8020運動の達成には程遠い現状といえます。
日本で歯周病とならび歯を失う原因の多くを占めるむし歯を防ぐ為には、欧米諸国と片を並べる予防システムの構築が必要になってくるのです。

当院で行っている予防活動

 

 

 当院は2001年にこのことに気づき、本当に日本の歯科医療を良くしようとしている日本ヘルスケア歯科研究会(現 日本ヘルスケア歯科学会)に入会しました。研究会が推奨する歯科医院の姿はこれまでとは大きく異なり、これまでの歯科医師による治療中心の診療から、歯科衛生士が主役で活躍する予防管理型歯科医院への転換を目標としていました。当時、研究会を牽引されていた熊谷 崇先生(現在の日本における、予防管理型歯科医院のパイオニア)の診療理念に深い感銘を受け、本来歯科医院があるべき姿を実感しました。それから医院の大改革に着手し、2010年7月にようやくヘルスケア歯科研究会が認める認証試験に合格し、認証診療所として認められました。ヘルスケア歯科研究会の認証診療所が行う予防としては、まず歯科衛生士が患者様を担当し生涯にわたりお口の健康を守り育てる予防メインテナンスを実践し、診療所のみならず地域の予防レベル向上にも貢献するという一大目標があります。当院ではこれからも、この目標を実現すべく日々努力して行きたいと思います。





当院で行っているむし歯の診断・予防方法

@拡大鏡による精密診査

まず目で見ることは非常に大切です。
当院では拡大鏡(ルーペ)と呼ばれる拡大装置を使用し、虫歯の発見を行います。



 また、当院ではむし歯があっても極力削りません。

例えば、歯の表面(エナメル質表層)の白濁やエナメル質内にできた浅いむし歯は削らず予防処置でカリエスコントロールします。なぜならば、カリエスコントロールが適切にできれば、白濁やむし歯の穴はそれ以上症状が進行しないことがわかっているからです。また、歯の内部(象牙質内部)におよぶやや深いむし歯でも、むやみに神経を抜かずに進行を抑制することが可能です。







当院で指標としているむし歯診査ガイドライン

(ICDASU)





当院で行っているむし歯予防と治療の背景となる理論。

(Majare et al.1999 Dental Caries 2nd Edition)






A ダイアグノデントによる虫歯検査

目で見えない虫歯の発見にはダイアグノデントが威力を発揮します。レーザー光がむし歯の深さを測定する事により、数値としてむし歯の程度が分ります。これにより初期のむし歯や大きく進行したものまで早期発見することが可能です。



B デジタル・レントゲンによる検査

歯と歯の間のむし歯や、深いむし歯の診断にはレントゲン撮影が威力を発揮します。デジタルレントゲン写真は、微細な部分のむし歯を発見することが可能であり、早期発見に非常に有効です。



Cブラッシング法、フッ素塗布








 当院でむし歯予防を行う際には、患者様にはブラッシング法の習得をしていただきます。なぜなら、むし歯ができる原因はお口の中にいる細菌(歯垢)だからです。正しいブラッシング法によりお口の中の細菌を限りなく減らすことができれば、むし歯予防の効果は大きくなります。同時にデンタルフロスを使用するとさらに効果は高まります。専任の歯科衛生士により、患者様のお口にあったサイズの歯ブラシを使ってアドバイスします。






 さらに、フッ素を配合した歯磨き粉の使用はむし歯予防に特に有効です。フッ素イオンが歯の表面エナメル質に取り込まれることにより耐酸性を高め、むし歯菌の出す酸に抵抗できるからです。
以前は980ppmというごく低濃度のフッ素しか配合されていませんでしたが、2017年度より薬事法が改定となり1,450ppmまで引き上げられむし歯予防効果がさらに高まりました。担当歯科衛生士により正しい使用法をアドバイスさせていただきます。
(フッ素配合歯磨き粉にも種類があり、通常のむし歯予防用と、歯周病で露出した根面用では用途が異なります。)
さらに、診療室では高濃度5,000ppmのフッ化物局所塗布が可能です。定期的に塗布されることをお勧めします。

※フッ素使用によるフッ化物の毒性や急性中毒が問題として取り上げられることがありますが、歯科医院では適性な濃度で正しい使用法を順守しているため安心してお使いいただけます。欧米諸国では、日本よりはるかにフッ化物濃度の高い5,000ppm歯磨き粉、25,400ppmフッ化物バーニッシュ塗布、水道水への適性濃度フッ化物添加が日常的に行われていますが、今日までそのような副作用は一切報告されず日本よりも高い予防成果を上げています。

D食生活リズムの把握と改善

 食生活はむし歯の発生に大きく関係しています。

なぜなら、食事後はお口の中のPHが酸性に傾きやすく、頻繁な間食を繰り返すとむし歯が発生しやすいことが明らかとなっています。特に糖分(ショ糖)を多く含む食品、砂糖、分解されて糖質になるパンやポテトチップスなどの炭水化物は要注意です。

 当院ではこれらの食生活パターンを分析し、患者様がむし歯をつくらないための食生活習慣をアドバイスします。特にお子様が幼児期にこれらの習慣を確立することは、大人になっても永久歯にむし歯をつくらないお口の環境を整えるうえでとても大切です。

また、普段からお菓子の代わりに代用甘味料であるキシリトールガムを噛むことは、むし歯予防に有効です。



当院で使用している食生活分析ソフト



代用甘味料 キシリトールガム



Eだ液検査、カリグラムによるリスク診断

 だ液検査は、だ液中に存在するむし歯菌を培養するとともに、あなたの歯を守る力である唾液緩衝能を検査することにより、お口の中のカリエスリスクを把握することが可能です。

 そしてそれらの検査結果を元に、カリオグラムというカリエスリスク診断ソフトによりむし歯の原因となっている要素を総合的に分析します。カリオグラムは予防大国スウェーデン マルメ大学で開発されたカリエスリスクマネージメントツールで知られ、患者様がお口の中のカリエスリスクを把握し、今後どのように改善していけば良いかの治療方針を立案するのに非常に効果的です。

 特に乳歯が生えているお子様がこれから永久歯に生えかわり、生涯にわってむし歯のない歯をつくっていく上で効果的です。


だ液検査によるだ液緩衝能検査


だ液中の細菌培養検査



カリエスリスク診断ソフト カリオグラム


カリオグラムを用いて

むし歯の原因と改善方法を総合的に解析します。




 だ液検査 一回 ¥5,000〜

※自費診療での検査となります。



中川歯科
〒558-0033 大阪府大阪市住吉区清水丘2-24-19
06-6671-5939

Copyright (c) Nakagawa Dental Clinic All Rights Reserved.